阿る

商売をしていくには、笑顔や愛嬌が必要だと、よく言われます。


もちろん、そうだと思います。


しかし、それは自分の中に確固たるものがあってこその話ではないのかな?と自分は考えています。


この厳しい時代に生き残るお店や会社をよく見てみると、お客さんに阿らないところがほとんどです。


要は、お客様は神様ではなく、あくまで対等に応じています。


ですから、時にお客さんを叱ったり、あるいは取引を断ったりもしています。


確固たる思いで商品やサービスを提供している誇りのなせる技でしょう。


さて、自分はそれくらいの思いを確立できているのか?


確固たる心の軸を確立できているのか?


といえば、微妙なところですね。


どこかで損得を計算していたり、また、どこかで人様の機嫌を取ろうとしているところがあるからです。


自分もかっこつけて、確固たる思いでやっていると、本当は言いたいところです・・・。


ですが、そこに嘘があれば、心のどこかが気持ちが悪い。


その気持ちの悪さを率直に見つめていかなければ、商売繁盛への道は閉ざされるのではないか?と考えます。


ところで・・・。


「阿らないのが、商売繁盛の心得の一つです。」


などとどこかの事例をもとに権威ある先生に言われれば、以前の自分であれば(なるほど)と思っていたのかもしれません。


ですが、阿らないなんてことは、あくまでウワベの現象に過ぎませんよね?


確固たる思い、確実で正確なイイ仕事を提供している自負心が己になければ、阿らないなんてことは、できるはずもありませんから。


ですから、阿らないなんてことは、表面上の話でしかありません。


商売の根本や、商売の原理原則なんてことを心学商売繁盛塾ではよく使いますが、こうしたところだと思うのです。


自分の実体験をとおして、たとえ、たどたどしくても、自分自身の生の言葉で商売を表現していくことが、何より大切ではないかな?と思う今日この頃です。


根本を考えるクセをつけていけば、本物か?偽物か?の区別は自ずとついていくものではないでしょうか?


2月10日(月)心学読書会


心学商売繁盛塾

商売の根っこにあるものを掘り下げ、人生の繁盛と商売の繁盛を目指す。