馳走

どんなに仕事ができても、挨拶の一つもできない人間はダメだ。

かつての上司のみならず、別の場所でもよく聞く言葉だったように思える。

そして、もっとよく聞く言葉が「コミュニケーション能力」や「営業力」だったりする。

どんなに仕事のスキルが高くても、コミュニケーション能力がなければダメだとか。

あるいは、営業力が最後はモノを言うのだとかね。

なんだかもっともらしく聞こえる。

じゃあ、コミュニケーション能力って何?

営業力って何?

このような質問に簡潔かつ明確に答えられる人は、一体どれくらいいるのだろう?

曖昧な答えになんとなく正解らしきものを感じているだけ、なような気もするからだ。

 正解のようなものを単純に正解としているようでは、むしろ自分はダメだと考えている。

たとえかっこ悪くても、よくわからないと心底思えたほうが、よく考えていると言えなくもない。

日頃から曖昧でよくわからないもやもやを抱えているほうが、バチバチっと気づきや閃きが生まれやすいのではないか?とすら思える。

2月10日(月)心学読書会

ただし、問いを持つだけではダメだと思う。

走りながらでなければ、そうしたものは決して生まれない。

自分の言葉、響く言葉なんてものは絶対に出てこない。