ネットで買いたい本を買う。
すると便利なもので、他に興味がありそうなものを情報としてネットのほうから提供してくれます。
今は、そんなことが当たり前の世の中になりました。
ですが、それは便利さや情報に価値があるというまやかしなのだと自分は考えています。
もしも、本屋さんに足を運び、店員さんからある本を勧められるとしたら、どうでしょう?
自分の考えやコンピューターからはじき出された情報ではない、計算外、予想外のもの。
今まで興味がなかったことにどこか心が惹かれるようになり、それによってさらに世界が広がっていきます。
これこそが、本来の人間の豊かさであり、本来の自分が求めていたものではないでしょうか?
情報にはない価値。
計算外、予想外の面白さや驚嘆。
今後は、これらを提供していくのが、人間の仕事になっていくような気がしてなりません。
最近は、体を鍛えるジムをあちこちに見るようになりました。
それだけ、人間が体を動かさなくてもよい世の中になったのだと理会できます。
そこで、つながる社会からひと時離れて、自然の中に少し身をおいてみる。
風が吹いている感覚、その場の匂いや雰囲気、日差しの温かさ。
そうしたものは、字面にすれば、すべてが情報となります。
しかし、足を運んで味わえば、そのリアルさは言葉では表現しきれません。
僕らは情報を求めて生きているわけではないと改めて気づかされるように感じます。
生きる苦悩、喜び、感動、悲嘆、怒り、失望、後悔、感謝。
そうしたむき出しのものをごちゃまぜにして血肉化したもの。
情報では伝えきれない価値ある場所にできればいいですね。
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