揺さぶられる

商売をして、多くのお客さんから支持され、事業が拡大されていく。


所謂、成功というものが、ある意味ゴールだと思っていた時期があった。


もちろん、そうした成果はとても大切だとは思う。


しかし、僕が読んできた本のことごとくは、このへばりついた観念を揺さぶる類のものばかりなのだ。


商売しても流行らず、お金に困り、貧乏なままで一生を終える。


そんなのごめんだと思うだけだった自分がいた。


しかし、心のどこかでそうした表層に囚われない強さ、視野を持ちたいと、いつしか思うようになってきた。


成功するのか?失敗するのか?


そう問われれば、きっと多くの人が、成功を望むはずだ。


そして、それが正解だと信じ、何の疑いも抱かないだろう。


しかし、僕は疑問を抱いてしまうのだ。


もちろん、そう簡単なことではないが、成功か?失敗か?に囚われず、全身全霊をもって人生を生き抜く。


人間本来が奥底で求めている願望なのではないか?と最近は思うようになってきた。


現象界にある幸不幸といった事象。


誰が見ても幸福に見える事象が、実際には本人にとって不幸であったり。


逆に誰が見ても悲劇に見える事象が、本人にとっては幸福や充実であったり。


そうしたことを本の中で垣間見るたびに、心の中で感じる違和感がある。


聞く耳をもちたくないような、そして反感すらもちたくなるような言葉が、本の中で出てくるたびに生じる嫌な違和感。


一方で拒絶し、目をそむけようとしても、「逃げてはいけない」と叱咤する自分もいたりする。


本来は、幸福も不幸もなく、成功も失敗もない。


そんな境地に自身の身をおけたとき、二つに分けられていた観念のことごとくが、本来は一つだったということに気がつくのだろう。


現象界の事象に左右されない境地。


すべてをナニモノかに任せてしまえる境地。


三昧や無為自然とは、このようなことなのだろうか?とふと思ってみた。


1月13日(月)心学講


ここで出会った言葉を丁寧に紐解いていけば、きっと商売の根本、生きる根本に辿り着けると信じて。


そして、商売繁盛なんて思いのまま、な~んて境地に共にいたることを祈念して。


2020年もよろしく~。


心学商売繁盛塾

商売の根っこにあるものを掘り下げ、人生の繁盛と商売の繁盛を目指す。