静かに、力強く

都心のいくつかの区は、この度の計画停電からはずれるという。ここ千代田区もその一つだ。しかし、両陛下は、ノルマが課されていないということは、逆に自分たちで律していくということ、といわれ、また、皆と分かち合う、という意味でも御所は自主的にこの計画に加わることを提唱された。(中略)両陛下は、国民に心を寄せて生きるということを、御所の奥深くで、静かに、力強く実践されていたのです。この文章が世に出なければ、誰も知らなかったことです。(茂木貞純、佐藤健二著天皇の言葉より引用


東日本大震災直後の計画停電のことを思い出しました。


あの頃は、状況が状況だけに仕方がないと思いつつも、心のどこかで納得いかない自分もいました。


ある方が「これは、計画停電ではなく、無計画停電だ。」とひどく政府の対応を非難していました。


そんな言葉を聞いて、自分も心の中で(そうだ、そうだ)と思っていたのでした。


そんな自分が、恥ずかしくなってしまう文章ですよね。


誰に言うこともなく、自分たちの苦にそっと寄り添い、静かに、そして力強く苦を共に分かち合ってくれていた存在が、いてくれたこと。


そして、国民の幸福を毎日欠かすことなく遍く祈ってくれている存在が、いてくれること。


奇しくも今日は、消費税増税の日でした。


心のどこかで納得のいかない自分が、あの頃のようにいます。


放っておけば、また不満や文句をつぶやいてしまいそうです。


ですが、そんな思いを静かに受け入れ、遍く我々の幸福と平和を祈り続けている存在がいてくれることを忘れてはいけないと思いました。


天皇は象徴とされています。


そして、象徴とは日本人としての軸と同義だと自分は思っています。


心学商売繁盛塾

商売の根っこにあるものを掘り下げ、人生の繁盛と商売の繁盛を目指す。