家で過ごそう。
命を救うために家で過ごそう。
そんなことが、そこかしこで言われているし、書かれてもいる。
でも、僕はなんか変な感覚をもつ。
感染で亡くなる方もいるから外出は控えよう。
家族や身近な人々を救うために外出は控えよう。
命は大事なのだから。
そう、何も間違っちゃいない。
間違っちゃいないけど、僕が感じる違和感は何だろう?
政府が言うこと、知事が言うこと、首長が言うこと。
正しいのかもしれないが、何か変だ。
でも、なぜこんな右にならえの様子が、自分には気味悪く感じるのだろう?
一昔前、日本には命よりも大切なことのために命をかけていた時代があった。
明治維新、日露戦争、特攻隊・・・。
美化するつもりは毛頭ないが、当時の話を読むと神聖な何かを感じる。
何かに命を捧げようと生きた人間の姿に崇高さを感じるのは、自分だけだろうか?
命が大事。たしかにそうだ。間違っちゃいない。
間違っちゃいないけど、なぜそこに違和感や疑いを持てなくなってしまったのか?
たしかに感染しないように十分に注意はしたほうがいい。
でも、十分に注意をしたとしても感染してしまうこともある。
運が悪ければ死んでしまうこともある。
大切な人が亡くなってしまうことだってある。
でも、それも含めて、人間が生きていくことなのだと僕は思う。
不運、不幸といった負を受け入れていくことが、生きていくことなのだと思う。
命だけ、健康だけが大切なのではない。
人間の命を第一と考えてしまえば、人間は堕落していくしかない生き物なのではないだろうか?
影響力のある人々が、万人が頷くような、至極まっとうなことを主張している。
しかし、それがまったくもって正しいという保証はまるでない。
むしろ、市井に生きる人々のほうが、真実が見えているのかもしれない。
市井に生きる一人として、僕は本当のことが知りたい。
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