子どもの象の足に杭を打ちつけておく。

最初のうちは、その象は自由になるために抵抗するが、杭が足かせになって動けない。

そのまま成長し、大人になる。

杭なんてあっという間に抜ける力があるのに、固定観念が邪魔をして抜けずに不自由を享受していく。

この話を聞いたことのある人は、結構いるのかもしれない。

よく自己啓発などの類で出てくる話だ。

でも、そんな安っぽい話ではないと自分は実感している。

〇〇してはいけない。

△△すれば、問題になるからやめよう。

僕が子どもの頃に比べ、こうした類の正当とされる判断、自主規制がとても多くなった気がする。

そして、こうした自主規制という名の束縛が無意識のうちに時代を経ながら浸透する。

昔の番組などを観ると、今の時代では許されないような言動が多く見受けられる。

そう、今の時代では許されない・・・。

それが今の世の空気を生み出し、従順さ、順守事項からはみ出すものを異端視し、排除に向かおうとする。

炎上、活動自粛、〇〇ハラスメント・・・。

言ってみれば、善人面の一億総監視社会といっても過言ではないだろう。

ファシズムといえば、ヒトラーやムッソリーニを思い浮かべる。

しかし、実際にはこうした空気感が根源になければ、彼らは決して表に出なかったはずだ。

今の時代は、民主主義だ、自由主義だと言われる。

が、歴史を振り返ればそうした土壌がたとえあったとしても、ファシズムにはなる。

強権的、暴力的で特異な存在がファシズムを引き起こすのではない。

その土壌をつくってしまうのは、自分たち自身。

権力者側が巧みに打ち出すスローガンや恐怖心を扇動する巧みな規制に自動的に従順になってしまう姿勢だ。

今の世界的混乱をどう見るか?

権力者側には、「こいつら、チョロイな。簡単に利用できる。」と考えている輩がきっといるはずだ。

反面、この混乱の中、真実を見極めようとじっと見つめている庶民もいるはずだ。

4月13日(月)心学講

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