ご高齢の包丁研ぎの職人さんが、次のようにおっしゃっていました。
「切るではない。切れる包丁なんだよ。」
自然と切れる包丁。
切れる包丁を使うと、切られる食材のほうもニコニコ喜ぶという。
不思議な表現ですが、なんとなくわかる気もします。
切れるから、繊維が崩れず、味そのものも変わるらしいのです。
料理を食すお客さんのみならず、それを使って調理する職人さんにも喜ばれていました。
満身創痍の体で、命を削るようにして研ぎあげていく姿。
そんな「闘う」姿を見て、「ものすごく優しい」人なのだと感じました。
仕事をしていくって、そういうことじゃないのかな?と自分にも、つい問いかけてしまいます。
自ずからの商売。
自分の魂に訴えかける何かに気づき、大切にしていくことが、「自ずから」につながっていくように感じています。
11月4日(月)失敗の秘訣~実験精神を磨こう
切る包丁という自分にとっての駄作。
でも、そんな駄作がなければ、切れる包丁を研げるようにはなれないと思います。
「切る」から「切れる」へ昇華させるものとは、何でしょうか?
自分自身の魂に訴えかけることを追求していく姿勢ではないのかな?と自分は考えています。
さらなる高みを目指して、まだ見たことのない景色が見てみたいものですね。
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