投資先は全部で20社ほど。驚くことに、そのすべてが数年で消えてなくなりました。どの会社もまともな利益を上げることができず、数年で倒産してしまいました。
見る目がないといわれればそれまでですが、わたしひとりで投資先を決めたわけではありません。「投資委員会」なるものをつくり、名だたるIT企業の経営者やインターネットの専門家、大手広告代理店のコンサルタントがメンバーとして集っていました。そういう「成功者」たちの眼鏡に適った会社が、ことごとく沈んでしまったということです。
僕が学生だった頃ですから、だいぶ昔の話です。
当時の経済状況は「バブル経済」と呼ばれています。
土地や株価はうなぎ昇りで銀行は倒産しないという神話までもが生まれました。
その空気に呑まれてしまった会社のほとんどは、不良債権のみを遺し、潰れていってしまったのではないでしょうか?
先見の明という言葉があります。
未来を予知する能力ともいうべきものかもしれませんが、そんなもの自分には皆無だと思い込んでいました。
しかし、この先見の明というものは、たとえ僕のような凡人であったとしても、ある程度は鍛えられるものだと確信しています。
日常を丁寧に暮らし、地道に仕事に精を出し、人様、世間様を大切にするほど、その力がついていくように思えるのです。
なんとなく物事の道理がわかってくるように感じるのです。
その土台となるのが、読書と実践なのです。
本来あるべき原理原則から逸れたとき、人間には危機がやってくるように思えます。
同時にその危機とは、本来あるべき原理原則に戻すための良い機会ともなりえるのでしょう。
人類は物質的には進歩してきました。
一方、人類は人間的に進化をしてきたのでしょうか?
進歩と進化のズレを認識できなければ、同じような愚を繰り返してしまうのではないでしょうか?
と、このようなことをついつい考えてしまいました。
商売というものを軸として、自分とは異なる考え方、物事の見方が披露される場所。
だから、この読書会は面白いのでしょう。
先見の明を明らめるためにも、是非、参加してみてください。
経営、仕事に生かせるような新たな発見がありますよ!
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