洪水が出るというので、土手ばかり山のように積み上げていく政治家が、あるとすれば、頭のない話である。水の出るのは、山を治めていないからである。植林をして、山林を保護すれば、洪水にはならない。下流の洪水を治めるために、遠い山を治めるのは、迂闊にもって迂闊ではない。(生きた仏教より)
この一文を読んでどういうわけだか自分は「これだ!」と思いました。
原因無限の真理。
生きていくとは、山積する問題にどう対処していくか?ということなのかなと日常の中で感じることがよくあります。
では、その原因を考えるにあたり、自分はどのような考え方をしているのだろうか?と思わず自省してしまいました。
遠くの山を見ず、ただただ土手を積み上げようとしていないかな?と。
直接的でわかりやすく、よく見えるものだけが原因と捉えていないかな?と。
問題が起きれば、単細胞な自分などは、短絡的に原因を考えてしまいがちです。
「あいつが悪い、あいつさえいなければ問題は解決する。」とか。
「お金や時間さえあれば、問題は解決する。」とかね。
こうして土手は、ますます積み上がっていくのでしょう。
ただ、世の中を見回してみると土手を積み上げている人も結構、いらっしゃるのではないでしょうか?
生意気なことを言いますが、人に限らず、会社でも国家でも同様のことが言える気がします。
しかも、洪水に処するためには土手を積み上げることが最善だと捉え、疑いもせずに・・・。
まだ自分の中で曖昧さはありますが、ここは心学商売繁盛塾で皆さんと共に到達したい地点と言えるのでしょう。
8月12日(月)心学講~読書は、本当に商売繁盛に役立つのか?~
一見、遠回りのように見える勉強会かもしれませんが、「迂闊にもって迂闊ではない」勉強会ですよ(笑)
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