人間の体は、無意識のうちに創造と破壊を同時に繰り返しているわけで。
それが自然の本来の姿であるから、そこからそれれば不自然極まりない状態になる。
ということは、不摂生が嫌われ、健康的であることばかりを追求すれば、不健全な状態に突入してしまうと思えるのだ。
たとえば、「よく噛んで食べる」ことが推奨される。
反面、よく噛んで食べるほど、固く消化のよくないものを体内に取り込めば、途端に腹を壊すと言われる。
こうなると結構笑える話になってしまう。
健康、健全を追求した結果、より貧弱で不健全な状態になりうるという・・・。
陰陽で成り立つ世の中。
暑ければ涼しく、寒ければ温かく。
きっとそんな「中庸」が、大切とされるのだろうが、それが果たして中庸と言えるのか?
暑いときに暑さに飛び込む、寒いときには寒さの渦中に身をおく。
そんな気のあり様が、本来の中庸なのではないか?と思えてならない。
陰陽の根本に太極あり。
その太極という気そのものが、まさしく人間の正体なのだとしたら・・・。
やはり、心学というものが、商売の根本を支える重要な鍵となると確信できるのでは
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